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インタープレイを“き”かせてくれ

ジャズ好きな、そこそこ年のいったライターのブログです。周囲の誰よりも早く、コレステロールの薬飲み始めました。

【ちょっとネタバレ】最後の1本 〜ペニス博物館の珍コレクション〜

これはタイトルからして中々にパンチが効いている。

 

構成自体はよくあるドキュメンタリー映画であるが、今回はこの題材がいかにもタブー。

 

取材対象はアイスランドに住む男性。見た目は大柄でありながら、どことなく頭の良さの垣間見える話しかた。下世話な話しもしなければ、下品な笑い方もない。

(若干、目に狂気の光がラリーンと輝くこと以外は、人当たりがすごく良さそう)

 

ここまで読むと、まるで大学教授のような人物を想像するだろう。実際、それに近いが、研究分野がちょっと変わっている。

 

彼の興味の対象は「ペニス」! オスの生殖器だ。

 

彼はアイスランドに小さな博物館を持っており、これが世界に1つのペニス博物館だという。

 

まあ、各国数十箇所ずつペニス博物館がある訳でもあるまいし。いちいち世界に1つのをつける必要はあるのかとは思うが…。

 

館長は映画の取材対象、シッギ。なぜ主人公と書かないかというと、実はこのドキュメンタリー映画は、ペニス博物館を追ったものではない。

 

タイトルが示す通り「最後の1本」こそが主人公なのだ。

(この映画の邦題を付けた人はすごい。「1本」というところにこだわりを感じる。ちなみに、英題は「THE FINAL MEMBER」。うーむ、センスが光る)

 

「最後の1本」とは、もうお分かりだろう。同博物館への最後の所蔵品を指す。

 

博物館には、シッギ館長の執念で集めた、アザラシ・クジラ・イルカなどのほ乳類の「ペニス」は揃っている。唯一、ほ乳類で揃っていないのは、そう、

 

人間の「ペニス」。

 

加齢による、体力の衰えを感じるシッギ館長。この人生をかけた博物館に、最後の所蔵品として人間の「ペニス」を揃えたいたいと考えているが、なかなか提供してくれる人がいない。

 

途中、臓器提供とペニス提供の差違を、葬式をテーマにシッギ館長が熱弁。

非常に知的かつ合理的な説明で、思わず納得。自分の「ペニス」を思わず見てしまったが、3秒で考えを改める。疲れていると危ない考えが浮かぶ瞬間があるよね。

 

そんなこんながあったものの、アイスランドでプレイボーイとして有名な絶倫じいさんと、アメリカ人の2人(アメリカ人の説明は映画で)から提供許諾の連絡が。

 

そう、映画の主人公はこの2人…。ではなく、この2人の「ペニス」だ。

 

絶倫じいさんとアメリカ人(たびたび言いますが、どんな人なのかは映画でご確認を。大丈夫。彼の目にもまた、知的な光とともに、のぞき込んではいけない深淵が宿っています)のどちらが世界初の、展示される「ペニス」になるのかを追ったドキュメンタリー。

 

面白いシーンは、イギリスのテレビ番組が、じいさんのペニスの型を石膏でとるところや、シッギ館長がインタビューに答えながら何かの動物のペニスを鍋で茹で、カッターナイフで縦に裂き…。

 

秀逸の一言。

 

最後にまとめておくと、決しておふざけの映画ではない。確かに笑えるシーンもありますが、出演者達は大まじめ。

 

コミュニケーションのタブーとされる生殖器の話。そして、それを博物館に提供するという個性的な人物。

 

この映画の真のメッセージを、我々一般人の中にある「他人に作られた良識」で見えなくしてしまうのはあまりにも惜しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、

 

 

 

 

嘘です。

 

単純に、ぶっとんでてマジやべえおっさん達が繰り広げる、ペニスをめぐる、ペニスのための、ペニス好きの理解不能の異世界探訪です。

なんでみんな大マジにペニスを飾りたがるのか!

なんか知らんがこえーよ!性的な気持ちが一切ないのがまたこえーよ!

 

なぜなら、誰も笑ってないんだもん…。すげーマジメにペニスに向き合うおじさん達。シュールを通りすぎて、学術的な意味を求めてしまう。

 

すげー笑えるからビール片手に友達とでも見てくれ。

彼女とは見ないことをおすすめする。