インタープレイを“き”かせてくれ

ジャズ好きな、そこそこ年のいったライターのブログです。周囲の誰よりも早く、コレステロールの薬飲み始めました。

電車における快眠について

長時間での電車移動といえば、スマホをいじるか読書。はたまた音楽鑑賞がいい暇つぶしだろう。

 

中には友人・知人との会話という人もいるだろうが、閉鎖空間内での大声と、笑い声は勘弁してほしい。

 

さて、上記の暇つぶし以外に、もう一ついい方法がある。

睡眠だ。

 

以前書いた記事でも述べた通り、頻尿のため夜中に3度も便所に行く僕は、万年寝不足だ。

まして、商業柄、徹夜・夜間作業・昼夜逆転・高コレステロール・高血圧・脳梗塞・糖尿病・不整脈・女日照りに男日照り、などは職業病である。

 

眠れるときに眠っておくは、戦時下における前線兵士と、ライター・編集者の鉄則なのである。

 

電車で眠る時は、おおむね左右に大きく首がふれ、隣の乗客にご迷惑をかけるのがご常道だと思うが、僕の場合は違う。

 

僕はいつもバックパックを持って移動する。このバックパックには、仕事上大切なものはほとんど網羅されている。進行中の最新のゲラ、PC、スケジュール帳、資料のうち重要なもの、USB、外部メディアに10種近く対応できるモジュール、目薬、高脂血症の薬、極めつけはボールペンの芯(各種)など、まさに移動する事務所だ。

 

いわゆるノマドワーカーではないが、打ち合わせ・取材・撮影で都内を縦横無尽に行き来するからには、これらは必需品だ。

 

そんな重要なバックパックを、まさか網棚にのせ、自分は午睡を満喫する訳にもいかず、バックパックを無くさぬよう、体に抱え込んで眠る。

 

そうすると、自然首が前に倒れ込んでいき、首がしまる。

 

この「首がしまる」ことにより、呼吸が阻害されるのだ。

そのせいで「グェ!」という自分の出す怪音で目を覚ます。

 

恥ずかしいので寝たふりをするが、またタタンタタンという小気味イイ車輪の音に誘われ、同じ体勢で入眠。しばらくすると、「グゥ!」というノドをしめられたフェレットのような音を出し起きる。

 

恥ずかしながら、小田急沿線上で、終点まで5回はやる。

 

一説には、車内に響く車輪の音や風の音などが、母親の胎内にいたころに聞こえるノイズと似ているからだとも言われている。

 

電車内で眠っている人は、そんな母のお腹に居たときを懐かしむ、寂しさを抱える人なのだと思うと、どうにも起こすのは悪いような気がする。

 

そう考えてはいるが、さきほどから僕の右肩で高いびきをかく中年男性は、全く起きる気配がない。この体躯では、母親の腹におさまるのは無理があるだろうから、今日くらいは僕の肩を貸そう。ただし、早く起きてくれないと、整髪料のニオイで吐くかもしれない。