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インタープレイを“き”かせてくれ

ジャズ好きな、そこそこ年のいったライターのブログです。周囲の誰よりも早く、コレステロールの薬飲み始めました。

幼少期の教育について

お菓子を食べると歯が溶けると言われていた幼少期、僕は親から駄菓子屋に行くことを禁止されていた。

 

それにもかかわらず、友達の〝O君〟は、駄菓子屋が大好きで、いつも口にスルメをくわえて遊びにきていた。

 

そうなってくれば、子供のとる行動は1つ。O君と一緒にこそこそと駄菓子屋に行くことだ!

 

ブタメン、きなこ棒、ヤッター麺、ポテトフライ、キャベツ太郎 etc……

 

枚挙にいとまがないほどの種類。うおーうおーと奇声を上げながら店内をうろつく僕。

O君は慣れた手つきで商品を手に取り、店の奥にいるばあさんを呼びつける。

会計が終わった瞬間に袋から取りだして口に放り込む。

 

ワイルドでめっちゃかっこよく見えたのだ。

まるでテーラーで、口ひげの生えたセンスのいい老紳士に、スマートにオーダースーツを注文するベッカムに見えた。

 

実際は、O君は猿顔であり、老紳士はガラケーみたいに腰のまがったばあさんなのだが、当時の僕にはハイソサエティな社交場のように見えていた。

 

初めて食べたのは、確かポテトフライのフライドチキン味だったと思う。

それまで、家では和菓子か自家製お菓子ばかり食べていたため、化学調味料がふんだんに使われた味は、まさに衝撃。ガツンとくる塩味に、次々と口にほおばり、ザクザクとした食感を堪能した。

 

そこから一気に駄菓子にはまり、増える体重、減るお小遣い。

 

子供のするこそこそなど、提灯の中に火を隠すがごとく、しばらくして駄菓子屋通いは親に知れるところとなった。

 

すったもんだの上駄菓子屋出禁をくらった。

 

当時からバスケをこなす文系少年(美少年)だった僕は、大いにショックを受け、枕を濡らしたものだ。

 

そして現在、アラサーを迎え、来年には30になろうかという身空で、健康面でのペナルティーカードが出されている。

 

医者のすすめる間食は、当時母が作ってくれた自家製お菓子達だった。

 

子供なんて馬鹿でアホで間抜けだ。突然走り出して車にひかれることもあれば、訳の分からないところに潜り込んで出られなくなったり。人の大勢いる飲食店や風呂で騒いだり。

 

もちろん、健康的で手間のかかった、ちゃんとした「味」を分からず、化学調味料にだまされて味覚と健康を害すことも含む。

 

それでも、その都度何が悪いかを説き、場合によっては手をあげる。

 

そんな風にして、馬鹿でアホで間抜けな部分を、矯正していくのだ。

 

素知らぬ顔で騒ぐ子供を放っておく親は、それを注意されことがないからなのだ。

それは、本人ではなく、親の責任だ。そう考えれば、

ちゃんとした教育を受けることのできなかった彼らは、一種の被害者なのだろう。

 

馬鹿でアホで間抜けな部分を矯正できなかった彼らは、これからもそのままとなってしまう。

 

だからこそ、もしも自分に子供ができるならば、本物の味を教えてあげたい。

公共のスペースで騒ぐならば、社会性とは何かを教えてあげたい。

 

そんなことを、コーラでポテトチップスを流し込みながら思う。

 

人間、悪いこともしなきゃ不健康だな。ガハハ!! 酒も煙草も絶対やめん!

 

とは思うものの、親から教わったのは、騒ぐな、とか、食べるな、だけではないはずだ。

 

そんなことを、健康診断帰りに思う。

年をとらなければ分からないこともあるなんて、人生とはいつまでも勉強だ。