インタープレイを“き”かせてくれ

ジャズ好きな、そこそこ年のいったライターのブログです。周囲の誰よりも早く、コレステロールの薬飲み始めました。

鬼の霍乱について

年始から人間ペットボトルロケットになったかのような腹の壊し方をした。

 

人間、困ったときは神頼みだというが、

やおら便器にまたがりながらまさしく神に祈った。

 

初詣はここだったかもしれない。

 

10日間に及ぶ死闘のすえ、僕の腸内善玉菌はなんとか悪玉菌とウイルスを死滅させたようだ。

 

きっと、腹の中ではハリウッド映画のような事態が起きていたに違いない。

 

善玉菌A「くそう、俺はもうダメだ。やつらが来る前にこの腸内隔壁は俺が閉める! 先に行け!」

善玉菌B「そんな! 待て! 家に帰ったら善玉菌子にプロポーズするって言っていたじゃないか! ボブ! ボブ~!」

善玉菌A「(親指を立て消えていく)あばよ」

 

かっこつけている所悪いが、そんな善玉菌AとBも、仲良く屁と共に便所でひりだした。とてつもない勢いで水が噴射され、大きなイボ痔まで煩ったのだ。AとBには悪いが、一人腸内洗浄のごとき威力だった。

 

僕は体が頑丈な方なので、滅多に病気をしない。

まして、病気になったときも荒療治をすることで一晩で治してしまう。

 

インフルエンザになったときも、極寒の1月下旬に部屋の窓を開け放ち、

腋と首と股にぬれタオルをあて熱を冷ました。

 

すると次の日には体調はほとんど全快していた。

 

それが、10日間経っても、善玉菌Aどころか、善玉菌Zまでケツから出し尽くしてしまっている顛末である。

 

30を前にした男など、もはや衰えていくだけなのかと悲しくなったものだ。

 

話は変わるが、病気をしている間に気づいたことがある。

 

僕は案外寂しがり屋だということだ。

 

正月元旦ともなれば皆、初詣に行ったり、懐古の念を持って古き友人に会ってみたり。

体調不良でその様子だけを眺めているときに、少しどころかとんでもなく寂しくなった。

 

健康とは、誰かと寄り添うためにこそ必要なのだろう。

 

体調が回復し友人にあったとき、久しぶりに屈託なく笑った。

久しぶりに笑ったせいで頬の筋肉がつるかとおもったが、なんとなく心地よかった。

 

ありがとう、善玉菌達。

白黒の写真で、集合写真をバックにエンドロールが流れ始める。