インタープレイを“き”かせてくれ

ジャズ好きな、そこそこ年のいったライターのブログです。周囲の誰よりも早く、コレステロールの薬飲み始めました。

ジョージアオンマイマインドについて

レイ・チャールズが好きだ。

 

全盲のピアニストでシンガー。

晩年に迫るほど活動の幅は広がり、伝記映画まで制作された。

 

意外と知られていないが、50年代はごりごりのモダンジャズスタイルでのピアノ演奏、そして、アルトサックスを売りとしていた。

 

アルトのプレイをしていたときなんかは、ミルト・ジャクソンとの競演が音源としても有名で(ソウルブラザーズ、ソウルミーティングなど)、レイ・チャールズがアルトを吹いている間は、ミルト・ジャクソンがピアノでインタープレイをする。2人のミュージシャンが、交互に同じ楽器を演奏するというのは、型破りな構成が多いジャズでも珍しい。

 

サックスも美しい、ピアノも美しい、そしてボーカルは、ソウルフルな才能の持ち主。

 

歌声としては、1930年代の曲をカバーして、大きくヒットした。ジョージアオンマイマインドという曲は、多くの人が聴いたことがあるだろう。

 

レイ・チャールズは、この曲のタイトルにもあるジョージア州から、追放の憂き目にあったことがあるそうだ。

 

いわゆるアメリカ南部であるジョージアには、当時(今はどうかは僕は知らない)黒人差別が色濃く残っており、それに反発したレイ・チャールズがコンサートを行わなかった。その影響で、同州から追放されたとか。

 

追放が解けたのは、1979年だという。まだ40年も経っていない。

 

たまたま知り合いの音楽ライターから聞いただけで、追放についてのいきさつを詳しくは知らない。それでも、1人の人間をある場所から追放する。そこにどれだけの意味があるのか。

 

今日、独立後に地元に戻ってきた。もしもこの街から追放されたら、そんなことを夢想して思い出した。

 

ジョージア、というのは、州の名前ではなく、女性の名前ではないかという説もあるらしい。歌う人間によって、意味合いが変わる曲も珍しい。

 

ジョージアジョージア、と繰り返す部分を聞くと、いかにも“ブルー”で、なんだか泣けてくる。